BYとは?

もうすぐ7月!
7月1日は「日本酒の元旦」です!
ということで、今回は「BY(酒造年度)」について解説していきます!

 

【BYとは?】
「Brewery Year」の略。
つまり、日本酒の酒造年度(醸造年度)のことです。
7月1日から翌年6月30日を1年としています。
例えば、令和4年7月1日~令和5年6月30日
までに造られた日本酒は「4BY」や「令和4BY」や「2022BY」などと表記されます!

 

【「酒造年度(BY)」と「製造年月」の違い】
ちょっと紛らわしいのですが、簡単です!
下記のように覚えましょう♪
酒造年度(BY)・・・・お酒が搾られた年度
製造年月・・・・瓶詰め・出荷された日付

 

【豊島屋酒造の酒造り年間スケジュール】
もうすぐ令和5BYの酒造りが始まります!
豊島屋酒造の酒造り年間スケジュールを見ていきましょう♪

■7月~8月・・・酒造りの準備
 新年度の酒造りに向けて機械のチェック、メンテナンスなどを行います。
 8月には1年間の製造スケジュールを計画!

■9月~3月・・・日本酒の醸造
 9月から少しずつ日本酒造りが始まり、12月に入ると本格的に仕込みスタートです!!
 日本酒の多くは12月~3月の寒い時期に醸造します。これを「寒造り」と言います。
 寒い方が温度管理がしやすく菌の繁殖がしにくいので「寒造り」が主流になっているんですよ♪
 豊島屋酒造での新年度一発目の新酒は11月頃にできあがる「金婚 しぼりたて 無濾過生原酒」と「金婚 活性純米 にごり酒」です!それから続々と新酒が出来上がる、酒蔵が最も活気づくシーズンです!!

■4月~6月・・・・日本酒の貯蔵
 新酒として出荷したもの以外は貯蔵し、ゆっくり熟成させます。
 貯蔵作業・機械の片づけを行って年度末を迎えます。

酒造りの大まかなスケジュールをご紹介しましたが、豊島屋酒造では1年を通して様々なイベントが開催されています!
最新情報はInstagram豊島屋酒造アカウントを是非チェックしてみてくださいね♪
@toshimaya_shuzo

 

【なぜ7月からなの?】
一般的な年度(4/1~3/30)に合わせると酒造りの途中で年度が変わることになり、1年間の製造量を把握するのに不便だからです!
酒造りの最盛期は12月~3月ですが、4月以降も酒造りをしている蔵が増えています。
1年度が7/1~6/30であれば酒造り期間を年度内に収めやすく、1年間の製造計画が立てやすくなります!

 

【BYラベル表記は何のため?】
実はBYはラベルへの表示義務はありません。
では何のためにあるのかというと、「ヴィンテージ性」や「フレッシュ性」を分かりやすくするため!
もともと日本酒は「新酒」を楽しむのが普通で、製造から1年以内に飲み切ることが多かった為、酒造年度(BY)を表記する理由があまりありませんでした。
近年は、ウイスキーやワインのように日本酒も熟成酒が注目されていて、酒造年度(BY)は飲み手にとって熟成期間がわかる重要な情報の一つとなっています!

 

 

今回は「BY」について解説させて頂きました♪
BY表記は、いつ造られたお酒なのかが分かるだけではなく、そのお酒の歴史を感じることができます。
また、その年によって同じお酒でもお味わいが異なるものもあるので、BYを見て飲み比べてみると面白いかもしれません!

 

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