白井屋ザ・バー 真茶亭

群馬県・前橋駅から徒歩15分。失礼ながら、お世辞にも便利とは言えない場所に建つ新たなホテルが、世界の注目を集めています。
創業約300年の白井屋旅館を、現代美術作家や建築家たちとのコラボレーションの元に改装することで生まれた白井屋ホテル。「National Geographic Traveller Hotel Awards 2021」に唯一の日本のホテルとして選出され、さらには「The Best New Hotel in Japan 2021」を受賞するなど、世界的な賞を次々と受賞。

そんな白井屋ホテルが運営するバーが「真茶亭(まっちゃてい)」です。
世界一のバーの博覧会にて、「アジアで最も注目すべきバー文化の担い手」に選出された木村堅(きむらつよし)氏が毎週金、土曜日限定営業を行っています。

上質な抹茶色の壁面に、一枚板の見事な杉材のカウンター。
内装にもこだわり抜いた上質な空間で、最初に頂くのは「シャンパン+Me無濾過生原酒+ヒノキのビターズ」のウェルカムドリンク。シャンパンは製造工程上、ドサージュと呼ばれる「糖類(リキュール)を加える作業」を行いますが、このシャンパンはそれが微量で、非常にドライな味わい。しかし、甘味をMeで代用することで、上品な甘みとコクが生まれます。
またそこに、僅かにヒノキによる和のアロマティックなニュアンスのある一杯へと変化を遂げています。

次に頂いたのは、木村氏曰く「ジャパニーズマティーニ」とも呼べる一杯。
米焼酎+ジャパニーズジン+Me無濾過生原酒に、最後に群馬県産のレモンの皮を浮かべた一杯は、強めのカクテルが好きな方にオススメ。氷やミキシンググラスを使わず、液体の温度を緻密に計算することで液体を混ぜ合わせるという、まさに木村氏ならではの一杯です。

そしてラストは、またもや「オールドファッションド」のMeツイスト。
オーダーすると、どのようなウイスキーが良いですか?と聞いて頂いたので、あえて「クセのあるタイプを」、とお願いしました。
木村氏がチョイスしたのはTALISKER25年。
マイルドでしっかりめのピートの味わいにMeが寄り添い、且つ深みを与えていて、改めてMeのわき役としての懐の深さを感じさせてくれました。

次の日も東京で仕事があった筆者は、今夜はここに泊まってしまいたい…という気持ちを抑え、何とか22時過ぎの電車に飛び乗り、最後は気分良く新幹線で帰る最高の週末となりました。

これから外国人旅行者が増えることが予想されていますので、白井屋ホテル、そして真茶亭をぜひ、お早めにチェックしてみてください。

店舗情報
白井屋ザ・バー真茶亭
(SHIROIYA the BAR MATCHA-TEI)
住所:群馬県前橋市本町2-2-15 白井屋ホテル グリーンタワー1階
電話番号:027-231-4618 (白井屋ホテル代表番号)
営業日:毎週金、土曜日

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