江戸時代のカクテル 「柳蔭(やなぎかげ)」について
江戸時代にカクテルがあったことをご存知でしょうか。
落語「青菜」に登場したり、当時のパリ万博に出品されたりしていることから、実は当時の文化にかなり根付いていたと考えられる「日本最古のカクテル」とも呼ばれるのが「柳蔭(やなぎかげ)」です。
作り方は非常にシンプルで、米焼酎とみりんを1:1で割るだけ。
江戸時代はこれを井戸水等で冷やしたそうですが、現代に生きる皆様は大きめの氷を浮かべて、ぜひロックで。
同じものを江戸では「本直し(ほんなおし)」もしくは「直し(なおし)」と言ったそうです。
ちなみにそれぞれの語源についても簡単に解説しますと、
柳蔭・・・主に夏の終わりに、柳の木陰で涼みながら飲んだことから
本直し・・・それほど味の優れていなかった焼酎の味を「直す」ことから
柳蔭の語源はなんとも風流を感じますし、本直しは、味わいを整えるみりんの力を表した言葉となっていますね。
ご自宅で簡単に作れるカクテルです。
お正月、いつもより少しオシャレに、「江戸時代のカクテル」で新年をお祝いするのも風流ですね。
ちなみに画像は”bar&chocolate CACAOTAIL(カカオテール)“の一風変わった柳蔭です。
「カカオ焼酎+Me無濾過生原酒おりがらみ」。
カカオ焼酎は限定商品で、カカオとさつまいもの風味が絶妙なバランスでマッチしています。そこにMeを加えることで、一気に甘味が加わり、ナッティーな極上スイートポテトのような味わいを生み出しています。
現代では様々なバーでもこうした柳蔭を楽しむこともできますので、ぜひ足を運んでみてください。
それでは皆様、良いお年を!
店舗情報
bar&chocolate CACAOTAIL(カカオテール)
住所:東京都江東区門前仲町1-14-8 下田ビル1F
電話番号:03-6381-8495